オンラインバンクロールを構築したら何をするか

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最初の $10 のデポジットを大きくして $888 のバンクロール(競技資金)にしても、やる事はまだまだこれからです。頭金を 88.8 倍にしたことは素晴らしいことですが、$888 は人生を変える額には程遠いものです。

一部の人はポーカーゲームでわずかなお金を得ることに努力しますが、多くの人は人生を変える金額を貯めることを夢見ます。

人生を変えるような大金を獲得するには、資金を絶えず増やし続ける必要があります。

焦らずゆっくり

初めに私は、いくぶんアグレッシブなバンクロール管理を提案しました。約 20 回分のバイインを維持しながら、ステークスを上げるにつれ、さらにバイインを増やすことを勧めました。実際、多くのプロポーカープレーヤーは、厳しいキャッシュゲームに備えて約 100 回分のバイインを保持しています(上に行くとさらにキツくなります)。そして、厳しいトーナメントや Sit-N-Go(シットアンドゴー)なら 200 バイインです。

彼らはまた、メインゲームが異様に厳しい場合には、半可通相手のローステークスゲームに行き、 確実に勝者になれるゲームでプレーをしてバンクロールを補充します。

100 バイインの維持は勧めませんが、$888 あるなら、$3,500 ぐらいになるまで $50NL(ノーリミット)で確実に利益を上げ続けるようにするのがよいでしょう。この連載シリーズの初回のほうで概説した初期のアグレッシブなバンクロール戦略を考えると、$888 から $3,500 へのグラインドは永遠に続くように感じるでしょう。しかし、確実に活動を続けたいなら、これはしなければならないことです。

そこからは $100 NL での冒険を開始できます。そして、$200 NL にステップアップする前には $8,000 を、$400NL にステップアップする前には $20,000 を確保しておくことをお勧めします。ポーカーバンクロールに $20,000 持つことは想像がつかないかもしれませんが、しかし、$ 20,000 は、現在の $888 のわずか 22.5 倍に過ぎません。

すでに 88.8 倍にしたことをお忘れなく!

人生を変える大金を獲得したら

人それぞれでしょうから、「人生を変える大金」の額は簡単に定義できません。私はこの言葉を、ポーカーをフルタイムで追求するために仕事を辞めてもいい金額としてよく使います。

その額は、ある人にとっては月 $1,000ドルのこともあれば、他のある人にとっては月 $10,000 のこともあるのを認識しています。“人生を変える級”の賞金を獲得したら、バンクロールをしっかり潤沢にすることが重要です。そうすればスランプに陥ったときでも、同じレートで勝ち続ける力を守れます。

何だかんだ言っても、スランプは避けて通れないもので、プレイ数をこなせば確実に起こります。特に上のレベルに上がると、あなたのエッジ(優位性)は減ります。この事実が、キャッシュゲームなら約 100 バイイン(あるいはそれ以上)、トーナメントや Sit-N-Go なら 200 バイインに相当する大きなバンクロールの維持を必要とさせるのです。

そのような大きなバンクロールを構築するには、長時間テーブルに着かなければなりません。これを悪く考えないでください。じわりじわりとグラインドでかさ上げしたり、ゲームで多額の賞金を獲得する経験を楽しんでください。好機を大事にしてください。

この記事は、プロとしてやっていくことの解説ではありません。パートタイムでまとまった賞金を獲得しているのであれば、必ずしもキャリアとしてポーカーを楽しむ必要がないことに気が付いてください。ポーカーは素晴らしい趣味となり、収入源にもなるアクティビティの 1 つですが、生計手段となると、はるかに厳しくなります。可能であれば、仕事を数週間休み、あなたがプロであるかのようにフルタイムでグラインドすることをお勧めします。それが気に入り、実質的に賞金を獲得し続けるなら、その時初めて仕事を辞めることを考えてください。

賢くインテリジェントに、よく考え抜いた上で意思決定してください。

現金化

この連載シリーズでは、どの時点で獲得賞金を現金化するかについて、まだ私が話してないことに気付いたでしょうか。大きなバンクロールを 1 個所に置いておくことは勧めませんが(オンラインポーカーアカウントや銀行口座など)、資金が本当に潤沢になるまで、バンクロールには手をつけないことをお勧めします。

スタートアップ企業のように、利益が出るように活用するのではなく、より多くの資金が調達されるまで、バンクロールからお金を引き出すことは考えるべきではありません。企業は一定の利益水準に達して初めて、配当の支払いを開始します。

14 年ほど前、私がプロのポーカープレイヤーになることを決めたとき、最初の $50 のデポジットが $20,000 のバンクロールになるまで、私は 1 ドルも現金化しませんでした。その後でさえも、$1,000 引き出しただけです。私はポーカーを、金稼ぎの手段とは捉えていませんでした。そうではなく、自分のアカウントバランスをできるだけ高くすることを目標としたゲームと見なしていました。

そして最後には、毎月 $20,000 前後勝つまでになりました(19 歳の少年には明らかに使い切れない額でした)。私は、毎月の経費を月約 $1,500 と低く抑え、最終的に約 $300,000 がオンラインアカウントに貯まるまでグラインドを続けました。

大金をオンラインポーカーサイトに置いておくことは間違いなくお勧めしませんが、私の唯一の目標は、より大きな大会に備えて十分な資金を蓄えることでした。これによって自分の時間当たりのレートを継続的に増やすことができました。

「金持ちになるまで現金化しない」という私のハードコアな鉄則は、万人向けでないことは分かっています。妥当な現金化方針としては、20 回勝つごとに 1 バイイン分を引き出すことでしょう。この戦略は大部分の人にとって“最適”ではありませんが、ステップアップに向けた努力に対して自分に小さな報酬を与えることは、モーティベーションを維持するのに役立ちます。また、アカウントが $100 増えるたびに、$5 引き出すというやり方もあるでしょう(額はあなたの目標に応じて)。

多くの新人プロがダメになるのは、彼らが毎月一定額をキャッシュアウトしてもよいと考えるからです(通常、生活費に回ります)。私は、これをしないよう強くアドバイスします。バンクロールに巨額の資金がない限り、これはうまく行きません。なぜなら、毎月コンスタントに一定額勝つことはまずあり得ません。特に長時間プレイヤーでない場合は。

経費をポーカーのバンクロールから簡単に捻出できると考えるのは悪いことではありませんが、バンクロールとは別に、約 1 年分の費用に相当する資金を取っておくほうがはるかに賢明です。そうすれば、慎重な管理と卓越したプレイにもかかわらず、破産に近い状態になったときでも、1 年間は生き延びて、人生の次のステップを見つけ出すことができるでしょう。 

冒険してみる

ゲームを選ぶのに十分すぎる資金ができているのであれば、たとえ、ステークスが自分のレベルでないと感じられても、熟知しているレベルより大きなゲームにチャレンジしてみてください。自分が得意でない他のゲーム種目での冒険は、お勧めしません。

あなたがこれまでずっとノーリミットホールデムでプレイしてきて、それで賞金を獲得し、現在 $400 NL でプレイしているなら、$400(あるいは $100 でも)のポットリミットオマハに乗り込むのはばかげています。新しい種目のポーカーを学びたいなら、あなたが専門とするゲームのときのように、少額から始め、地道に登り詰めるべきです。

あなたが $30,000 のバンクロールを持っていて、$400 NL でプレイしているとしましょう。異様に楽そうな $1,000 NL ゲームがオープンシートで開催されていれば、1 回の冒険に $2,000 投じてかまいません。ここで勝ったら、かなりの額があなたのバンクロールに転がり込むでしょう。冒険しなかった場合に比べれば、おそらくあなたのステップアップを加速することになるでしょう。負けたら、 あなたが継続して利益を上げられることが分かっている(戦績を記録してあるので)$400 NL のグラインドに戻ればいいのです。

冒険するときは、自制心を忘れずに。無数の腕の立つポーカープレーヤーが破産したり、純資産の大部分をを失うのは、彼らが冒険したからだと言われますが、実際には、彼らは初期損失を取り戻そうと、我を忘れて賭け金をつり上げるからそうなるのです。冒険で $2,000 を失ったら、罰として元の場所に戻りなさい。

あまりある大金を手にしたら

同じ種目のゲームで長期間少しずつ利益を上げられるなら、最後にあなたのバンクロールは巨大なものとなり、信じられないほど調子が落ちても、あなたが破産することはないでしょう。話を戻します。19 歳のとき、私のオンラインアカウントに $300,000 があったとき、私は $40,000 の資金を必要とするゲームでプレイしました。つまり、私のアカウントには、$260,000 の"余分な"お金があったのです。だまって口座に眠らせておくのではなく、価値が上がる可能性のある流動資産に入れておくべきでした。

自分の金を投資に使えることに気づいた後、$150,000 の家を買うという素人臭いヘマをしてしました。子供の頃、いつも不動産を買えと言われていたのです。家を所有することは人生の「最終目標」だからと。問題は、家は流動資産ではないということです。もし、私が大スランプに陥ったら、家が売れるのをイライラしながら待つことになったでしょう。仲介手数料のために損失を被る可能性もありました。

純資産の半分を家に縛り付けたのは、私の望むところではありませんでした。私のキャリアの中では、「もう $150,000 あればなあ!」と心底思ったことが何度かあります。とは言え、現在はまあままの賃貸収入を生み出しているので、自分のしていることは、人が思うほどには悪くありません。私が皆さんに言っておきたいのは、$20,000 のバンクロールから $10,000 引き出して、住宅購入の手付金に使うようなことはしてはいけない、ということです。特に、$10,000 目減りするようなスランプに陥る可能性が現実にあれば。

バンクロールが桁外れに大きくなるまでは、素早く売却できる資産にお金を置いておくことをお勧めします。近い将来、資金を必要とするチャンスがありそうなら、なおさらです。現在、私は Vanguard Exchange Traded Funds に自分の資金の大半を置いています。これは基本的には、わずかな手数料で管理してもらえる株式の大きなバスケットです。簡単に言えば、私は数千の上場企業の小さな一片を所有しています。

この投資戦略はうまくいっています。世界のトップ企業は、平均して年数パーセントの利益を上げるので、私のポートフォリオは、株式市場全体の通常の揺れには影響を受けません。毎年、一部の業界がそれなりに値を下げますが、他の業界がたくさん利益を上げてくれます。いろんなものを少しずつ所有おけば、それは通常、毎年かなり一貫した小さな利益をもたらします。

考慮すべき様々な投資対象がありますが、変わったものになるにつれ、リスクを抱えたり(金やビットコイン)、売るのが難しくなります(クラシックカーや美術品)。自分の宿題をこなし、投資対象についてしっかりした考えを持つことが大切です。ニッチ市場のものなら、なおさらです。

また、誰かが良い投資対象先だと言っても、自分のお金をそれに投資しないでください。この地球で私の時代に 1 つの事を学んだとしたら、それは誰もが何かに投資しているなら、おそらくそこから距離をおくのがよい考えです。

まとめ

この連載シリーズで説明したこと:

  • $10 をコツコツと $888 に成長させるには
  • ステークスのステップアップを継続するには
  • 相手の戦略のよくあるミスを逆利用するには
  • 本質的に健全な戦略から逸脱するとき
  • 十分なバンクロールができたら何をすべきか

あなたがすべきことは、大物ポーカープレイヤーになるために必要な研究をし、フェルトテーブルの上で自身のスキルに磨きをかけることです。

何か質問があればツイッターで @JonathanLittle に遠慮なく問い合わせてください。喜んで力になります。

ゲームでのツキをお祈りします!

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